改良が続いている(らしい)ウェーブレットのレベル

すっかりブログの更新を怠けてしまったが(誰も気にしていないぞ:笑)、取り敢えず、最初に一つ。最新ビルド4.2.194は、何やらバグがあるらしいので(cacheをクリヤーするとプログラムがクラッシュ?)、次回の更新まで188を使用する方がいいとフォーラムに書かれていた。

3月初めに非公式ビルドから加わった新機能、“ウェーブレットのレベル”は未だ改良が続いているようだ(だからバージョン4.3と呼ばないのかな?)。ただ、アルゴリズムの開発者は若い人ではないようで、しかも今月終わりと来月初めに手術をするようだ。よって改良が暫くは停滞しそうだが、そんな事より、彼に大事ないことを祈りたい。

ところで、RawTherapeeでは、機能の新規追加や、改良、削除がちょくちょく行われるが、その解説が少ないので、使えるようになるまで時間がかかることがある。先日、利用者の一人が困惑していた。だが、フリーのソフトウェアなので、解説不足という文句を開発者や管理者に言うのはあまりフェアではない気がする。

当初から変わったが、まだ解説の無い部分の使用感(個人的感想):
1) エッジ検出の質:
以前これは環境設定パネルに入っていたが、編集パネルに移動され、そのチョイスも増えた。ウェーブレット変換で使われているマザー関数のタイプを選ぶのだが、ツールヒントにあるようにレベルを上げれば必ずしも質が上がる訳ではない様だ。色々な画像に試してはいないので、個人的にはチョイスによる変化を殆ど感じない。

2) ウェーブレットレベルのプレビューでの表示形式
表示の背景色を選ぶ選択が加わった。表示形式が“全てのレベルと方向を合わせた表示”以外の場合に、背景色が変えられる。調整目標を見極め易くするために使うと思うのだが、グレーと残差は見易いような気がするが、自分の撮った画像で黒は使い難い(単独レベル表示形式の場合、殆ど黒く潰れるので何だか分らない)。

3) 色度
コントラストと同じように、レベルと同じ数のスライダーで調整するように変更されている。色の鮮やかさを調整する機能なのだからか、低いレベルのスライダーの効果(細かい)は殆どない(と言うか、あまり意味がないように思うのだが)。プレビュー表示を100%にしても、スライダー1や2の効果は殆ど判らない。レベル7で漸く、という感じ。風景画像だからかと考えて、数枚しかない姪っ子のポートレートに近い画像を弄ってみたが、同じだった。

4) ノイズ低減とリファイン:
これは当初のウェーブレットのレベルには無かった機能。元々RawTherapeeにはノイズ低減が備わっているが、こちらのノイズリダクションはそのモジュールが、現像処理工程の最後の方に置かれているらしい(既存のノイズ低減は処理行程の前の方)。何故、後ろなのか?不確かな解釈だが、ノイズは撮影時だけでなく、色々な編集機能を使用することによっても増えるらしいので、モジュールを後ろに置くことで、この問題を回避しようとしているようだ。但し、あくまで細部の調整のためらしく、スライダーが1~3しかない。

解説書、RawPediaの‘ディテールレベルのコントラスト’には、「A2サイズに印刷し、30cmの距離から観察するような場合でない限り、0~2のスライダー調整にはあまり意味が無い」と説明されている。という事は、自分が行うような現像(ノートPC画面での表示、最大A4サイズのプリントアウトを1m以上離れた所から見る)にはあまり必要ないツール、ということか?でも、プレビューを100%表示で、スライダーの上側の▽(ノイズ低減)を動かす(大きく)と画像の印象は結構変わる(特にスライダー2、3では)。下側の△(エッジコントラスト)の変化は非常に小さいが、‘エッジのシャープネスにリンク’のオプションを無効すると、下側の△を動かしても画像印象が大分変る。これは、次の(5)に関わるが、オプションが有効(デフォルト)の時は、(5)の設定が優先されている状態だからだろう。

参考図
画像












5) エッジのシャープネス
‘半径’は他のシャープ化機能のそれと異なると書いてある。どう異なっているのかは分らない(何処かで説明されていのかもしれないが)。‘強さ’はデフォルトの0を1に上げるだけで、印象がかなり変化する(ある意味自分が望む以上に)が、それ以上は8~10ポイント程度動かさないと変化は見極め難い。つまり0は機能が無効、それ以上で有効な状態という感じ。但し、1以上にしても、その下のローカルコントラストを調整するカーブの中央を下げる、或いはスライダーをアンシャープマスクのしきい値のように調整すると、効果を弱められる。‘ディテール’スライダーは、弄ってもあまり変化が感じられない。更に、その下には‘エッジ検出’というオプションもあり、更に複雑化している(これも、あまり変化が感じられない)。アンシャープマスクより良い結果が得られるとコメントしている人もいるが(この人、多少RT贔屓の感がある)、そうなるまでにはトライ&エラーが必要だろう。

参考図(クリックすると拡大)
元画像(USMも無効にしてある)
画像









エッジのシャープネスの‘強さ’を1にした画像
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カーブの中央部分を下げると元画像とほぼ同じ状態に戻る
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6) 残差画像
分解しきれなかった残りの画像データであるという定義は理解できるが、これを編集することの理由と有益性の関係が今一つ分らない。ただ、既存のシャドウ/ハイライト(自分はあまり使うことがない)より、編集画像の質がいいように感じる。シャドウ/ハイライトは画像(特にシャドウ)が荒れ易い(アーティファクト?)。

ウェーブレットのレベル以外で、3月のころと異なっているのは、機能の有効・無効を行うアイコンの追加だろう。これまで一部の機能には、それを有効にするためのチェックボックスがあったが(例えば、シャドウ/ハイライトやトーンマッピングなど)、これが無くなり、代わりに機能名の左に電源を表すアイコンが付けられ、それをクリックするようになっている。

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