進化するのは喜ばしいけれど。。。自分には猫に小判かも

 なかなか公式ビルドがリリースされないが、次回の公式ビルド(Windows 64ビット用)には新しい機能、ウェーブレットのレベル ‐Wavelet Level‐、が追加される予定(今のところ自分はファオーラムに添付されている3月6日の非公式ビルドを弄っている)。また、今回はビルドのリリースより以前に、解説の方が先行している。解説無しにはその使い方が分りづらいからか。何れにせよ、日本語訳も一部を除き終わっている(RawPedia日本語版)。

 ディテールタブの中に収められた(但し、解説は変形タブの次になっている)この機能は、名称から想像される通り、ウェーブレット変換を使って調整を行う機能だ。もちろん、これまでのバージョンでも既に幾つかの機能にウェーブレット変換は使われている。しかし、それはアルゴリズムにウェーブレット変換が使われているというだけの話であり、実際には効果の強弱に関わるスライダーやカーブを動かして、その結果を確認するだけなので、ウェーブレット変換を使っているという意識は無い。しかし、今度のウェーブレットのレベルは、それを意識した使い方をする。だからだろうか、慣れないとややこしいかも。調整項目には従来からある、コントラスト、色度、カラートーン、シャープネス、色域などがある。しかし、従来と異なるのは、更にそれらの適用範囲の限定や、効果の確認方法が選べることである。つまり、これは微細な調整を行うための機能と読んだ。よって、記事のタイトル通り、自分には「猫に小判」かもしれない。何故なら、そこまで微細な調整は、自分のハードウェア環境や画像の利用(ウェブへのアップや、自己満足のためのプリントアウトなど)から考えると活かしきれないと思うからだ。でも、新しい機能は気になるのだ。

 公式ビルドではなく、冒頭に挙げた非公式のビルド(処理プロファイルの上位互換性と新機能の改善余地のためらしい)を弄っている。しかし、どう調整に活かしたらいいのか、今一つ感覚が掴めない箇所がある。‘ウェーブレットレベルのプレビューでの表示形式’というタイトルの部分だ。

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 デフォルトではこのパネルのボックス表示が‘全てのレベルと方向を合わせた画像’となっている。これって、つまるところ編集画像そのものだ(正確を記すなら、分解した全てのレベルを重ね合わせた画像なのだろうが)。よって、その下に並ぶ各調整項目の中のスライダーやカーブを動かすと、画像にそれらの効果が現れる(プレビュー画像の拡大率を100%以上にしないと分り難い)。これはシンプルである。でも、表示形式に、例えば、‘選択したレベルの画像だけ’を選ぶと、画像がガラリと変わる。これは元画像を幾つかのレベルに分解した内の一つだけを表示するモードで、デフォルトはレベル4の画像を表示するようになっている。自分がこのガラリと変わった画像を見て、初めに思ったのは、「だから何だ、どうしろと言うのだ?」である。

 下のスクリーンショットは、上から、以前編集した画像(ウェーブレットのレベル未使用)の一部を100%に拡大、レベル4の画像、コントラストのスライダー3つを調整した画像。
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 暫くして、自分が出した推論1:これは、そのレベルの画像を直接弄るためではなく、幾つかのレベルを観察し、元画像で不満足な部分(例 細部でシャープ感が足りない)に関わっていそうなレベルを特定し、そのレベルに相当するスライダー、或いはカーブのポイントを使って調節する判断材料にするための機能だろう。推論2:色々試してみた結果、(細部の)コントラストやシャープネスを弄る場合はレベルの低い画像(特定の低いレベル、或いは低いレベルの組み合わせ)、(全体)のコントラストやカラートーン、色度の場合は、高いレベルの画像を参考にするのがいいのではないか。

 例えば、細部のコントラストを調節したい場合、前述の‘選択したレベルの画像だけ’を使って、各レベルをチェックし、どのスライダーをメインに調節すれば目的が果たせるか参考にする。 但し、これは自分の場合の話だが、目標とするスライダーが決まったら表示形式を‘全てのレベルと方向を合わせた画像’に戻して、画像を見ながらスライダーを調節する。特定レベルの画像のまま調整を行っても、元画像の映りがどの様に変化するのか全く分からない。また、目標とするスライダーを特定しても、効果を滑らかにするために、その前後のスライダーも調節した方がいいと思う(4がメインなら、3や5も少しずつ)。

 残差画像’の役割が未だ少し理解できないが、この機能の使い方は、色々なレベルを見て、弄って、比べて、ベストを選ぶ、としか今は思いつかない。もし、それが正しい調整行程なのであれば、えらく手間のかかる作業である。尤も、ファインチューニングとは本来そうしたものかもしれない。結論:プロ・上級者、及び拘り派(自分のこと?)向け機能。 

 元い!(3月15日)、慣れれば結構使える!いいね!公式リリース(多分4.3.xxx)までに、更に性能が改善する予定。但し、処理プロファイルの上位互換性は犠牲になりそう。新バージョンで作成した画像の処理プロファイルは旧バージョンで使えないことになる。でも、これは大きな問題ではないでしょう。

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この記事へのコメント

961832p
2015年03月15日 15:32
なんと、新機能の翻訳がすでに!!ありがたいです。最近は新バージョンでるの落ち着いているな~と思ってたら強力な機能が進行中だったんですね。

フォーラムにあるのを自分もちょろっと使ってみたものの、これは使いこなすの難しそう(汗)。レベルが10段階まであるのも用途が思い浮かびません(一部の高画素機のため?)。

とはいえ使わなければOFFにしておけばいいので、機能が増えるのは嬉しいです。RawTherapee、まだまだ進化してゆきそうですね。
星垂婁
2015年03月16日 19:10
お久しぶりです、961832pさん
使い勝手や、機能面の調整により、公式リリースにはもう少し時間がかかりそうな気がします。また、機能の一部は使い方(UI)が変わるかもしれません。

慣れれば、ベターな調整が出来そうです。分解するなんて書かれているので、当初は微細な調整に特化した機能と思いましたが、そうではなく、分解することでより柔軟で、精度の高い調整が可能といった方がいいのかもしれません。実際、参加者の一人が、「アンシャープマスクよ、さようなら」と書いていました。

10のレベルに分解が可能ですが、原画像が10M程度であれば、最適なレベル数と思われます。解像度がもっと高ければ、もっと上のレベルまでの分解が理想なのでしょうが、今度は重くなり過ぎて、スペックが低いPCだと凍り付くリスクが増えるようです。この上のレベルを扱うなら(例えばレベル12)、最低でもメモリーは8G以上、コアは4つ必要なようです!自分のカメラが10Mなのでラッキーです。
961832p
2015年03月17日 17:30
返信ありがとうございます。

最近は、シャープネス機能のかわりに「ディテールレベルのコントラスト」機能を使うようになったのですが、画像の中でこのレベルの部分はどこなんだろうと思うこともありますね。

この新機能なら、レベルごとの調整も格段にしやすくなりそうで嬉しいです。また、選んだ範囲のレベル以外を残差画像として分けて扱えるのも便利そう。

まだまだ理解が足りていないので、自分もあーだこーだ試してみます。結構メモリを食うようなので、部屋の古PCだとちょと不安ですが(汗)。

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